完熟ばなな新宿
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SかMか vol.2

25/08/01 20:35

SかMか vol.2

私には20年位前からずっと通っているBARがあって、

そこは各々仲間と飲み交わしながら談笑したり、

DJが流す曲に合わせて踊ったり、

VIPルームでパーティーを開いていたりと、

皆自分の好きなように過ごしている場所で、

行けば必ず誰か知り合いに会ったりできる、私にとって居心地の良い空間。

とある昔、踊り疲れて座っていた私に見知らぬ男性が話しかけてきた。

斎藤工似のイケメンである。

彼はSMの世界に造詣が深いらしく、

「SMの世界に興味ある?」と嬉々として私にSMの歴史を語り始めた。

中世ヨーロッパの拷問の起源から現在に至るまでの歴史を話す彼に、

私は「一体何を聞かされてるんだろう…(・ω・)??」

と鳩が豆鉄砲を食ったような気持ちで耳を傾けていた。

小一時間ほど語った彼は、

「どう?SMの世界に興味持てたかな。一緒にSMの世界に行ってみない?」と私を誘い出した。

「縄で縛って拘束してね、目隠しして、それから」

ほう……(・ω・)

「噛んたりつねったりお尻を叩いたりして」

ほうほう……(・ω・)

「その後は」

『あ、興味ないので大丈夫ですーーー(・ω・)』

丁重にお断りした私に彼はガッカリしていたが、

それを機にそのお店で偶然会う度に、彼は私に幾度もSMの世界を語りお誘いをするようになった。

話をして親しくなるうちに、彼は優しく紳士的である事も分かった。

そして何より斎藤工似のイケメンである(←重要なので二度言っておく)

ある日またSM世界へのお誘いをお断りした後、

「そんなにイケメンで優しいんだからSMのお誘いを止めたら女の子皆OKするのに勿体無いよ」と心の声を思わず口に出してしまった。

私もSMのお誘いでなければOKしたであろう。

彼は寂しそうに

「でも普通のじゃ駄目なんだ。SMじゃないと…」

と答えていた。

なんだか可哀想になってきたのだが、やはり私にはSMの世界は無理なのである。

その後コロナ禍になり、私もお店に通う事もなくなり、その彼とも会う事がなくなった。

コロナ禍があけて、前ほどではないがまたそのお店に通い始めたが、彼の姿はもう無かった。

彼はあの後一緒にSMの世界を楽しんでくれる相手と巡り会えたのかと、時々ふと思い出したりする。

Vol.3へ続く(・ω・)